ピアノを練習している方は、ほぼ9割方「ハノン」で練習してきていると思います。さて、そんな「ハノン」では色々な練習談が盛り上がります。この記事では「ハノン第17番」について記事にしていきます。
ハノン1番から20番で一番難しいのは?
一番難しいのは「第17番」だと思います。(あるいは、「第20番」でしょうか。)
第2番の頃は、ハノンがとんでもなく難しいと思いました。続けているうちに、そんなこともなく第2番から同じような中指、薬指、小指を独立させる運指練習が続きます。正直いうと、第4番くらいで飽きてきてしまい、より難しい運指を求めるようになっていました。
使用するハノンの教則本について
既に「ハノン」に触れている方なら読み飛ばしてもらって構わないですが、「ハノン」を練習するにあたり楽譜、つまり教則本が必要になります。僕は「全訳ハノンピアノ教本 全音ピアノライブラリー」を使用しています。みなさんの中にも、この教則本を使っている方は多いと思います。
この教則本は何よりも安いのでオススメです。
「ハノン」については、一世紀経った今でもやることは変わらず、練習する楽譜が変わるということもありません。良くも悪くも何を買っても良いのですが、この本は表紙もシンプルでスッキリしていて愛着が沸きやすいです。
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ピアノの入り口「ハノン第17番」の運指
ここから、本題の「第17番」です。
「第17番」の特徴は、人差し指の1段ジャンプと更に薬指の2段ジャンプです(そして、上がり下りでこれが逆になります。)。試しに軽く弾いてみて下さい。指の動きがピアノっぽくないですか?難しいですが、僕は「第17番」の動きは綺麗でピアノっぽくてかなり好きです。
さて、上でも言いましたが、これをハノンの言う通りいきなり「テンポ60」でいきなり弾くのは不可能です。ましてや、テンポ30ですら最初は戸惑います。
ハノンでもなんでもそうですが、両手で曲をいきなり弾ける人はいないと思います。僕は、初見で両手では絶対に弾けないので、必ずテンポ30にして右手、左手を片手ずつ練習します。目安としては、テンポ45を片手で弾けるようになったら、テンポ30を両手で弾くようにしています。こうすることで、テンポ30であれば大抵両手で弾けるようになります。
「第17番」の前に「第6番」と「第8番」
ピアノの上達には、小指に釣られて動く薬指を独立させる練習が絶対に必要です。
個人的に「第6番」と「第8番」がおすすめです。両方とも、弱い小指が強化されるトレーニングになっています。僕は、練習時は特に中指ー薬指ー小指を正確に打鍵するよう心がけます。はじめのうちは、こんがらがって上手く弾けないのですが、時間が経過するうちに急に動きがスムーズになりします。
試しに今、小指を動かすと薬指も同時に動いていませんか?
意識してトレーニングしていない人以外は、必ず薬指が動くはずです。
トレーニングしている僕でも今、試してみたら若干動きました。実は、これはかなり当たり前な現象で「薬指と小指(あるいは中指)」は同時に動くものなのです。ハノンを練習する意義はここにあります。「第6番」と「第8番」は、特に小指を独立させる練習ですので必ずやるようにしましょう。
弾けないなら「テンポ30」から弾こう。
参考になれば嬉しいですが、僕はハノンを初見で弾く際は、必ずテンポ30から始めます。絶対にこうしています。理由は単純でテンポ30じゃないと弾けないからです。後、テンポ30から始めて、ゆっくりと運指に慣れることで速いテンポにも順応するのが容易になります。
テンポは「+5ずつ増やす」
これもポイントなのです。テンポ30で通しで弾けるようになったら、テンポを+5増やしましょう。ちなみに、最初の難関は「テンポ45」です。ハノンの場合、テンポ60からが推奨されていますが、初見で弾くのはまず無理です。そこで、試しにテンポ45で弾いても、実はかなり難しいです。挫けないで下さい。初見でテンポ45を弾ける人の方が、少ないと思います。
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ピアノの練習時間がないときこそ「ハノン第17番」
ピアノを毎日練習できる人は、かなり恵まれていると思います。社会人の僕は、無理やり時間を作らなければ絶対にピアノを練習する時間なんて作れません。それでも、ここ三カ月は月に100時間の練習を続けています。楽しいのですが、反面、気が狂ってきています。
ただ、時間がないときこそおすすめしたいのが「第17番」です。「第17番」だけは絶対に外せません。ちなみに、僕が外せないと思う番号は、「第1番」「第2番」「第6番」「第8番」、そしてこの「第17番」です。ただ、その中でもダントツに外せないのは、やはり「第17番」です。それくらい、「第17番」は毎日やって損のないフレーズだと思います。
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