ひと昔前より安く気軽にDTM・ボカロをはじめられるようになりました。
ただ、安くなったとは言え、どれもお金が掛かります。
さらに、DTM・ボカロ関連のアプリ・機材は無数にあります。
ボカロ曲作りはある程度の練習が必要ですが、前段階の機材選びであれこれ悩むのも本末転倒です。
この記事では、あれこれ悩まずに「これだけ買えばボーカロイド曲が作れる(練習できる)」という機材・アプリを紹介します。
DTM・ボカロを始めるには圧倒的に安上がりに済ませれるので、ぜひ参考にしてみてください。
DTM・ボカロは必要最小限の機材ではじめよう。
「ソフト沼・機材沼」にすぐハマるからです。
これからDTM・ボカロを始めようと思う人は、「曲作り」あるいは「その練習」を第一優先にしてください。
DTM・ボカロ作りに必要なソフト・機材は溢れ過ぎているので必ず横道にそれます。
これは余談ですが、大学受験の時に、凄い量の参考書を持ち歩く友達がいたりします。
よく考えてみてください。1日に出来る量なんか限られてます。
「やること」は先ず絞り込むべきです。
受験勉強、資格試験では学習する参考書を絞り込むのが戦術です。
どうして大量の本(情報)に頼るかと言うと、それが「未知なこと」だからです。
分からないからこそ、色んなものに手を出しますが、結果的に時間が無駄になります。
DTM・ボカロ曲作りは「音出し」の練習を最優先する。
いきなり良い曲を作れる人はいません。
先ずは曲作りの練習を最優先しましょう。
曲作りの練習は「音を出す」だけです。
やることはシンプルです。
これはボカロ曲作りの練習にはならない!
- ソフト・DAWの操作を勉強すること
- 音源・プラグインを調べること
- あれこれ本を読んだりすること
ボカロ作りを上達させるなら、なによりMIDIを打ち込んで「音」を出しましょう。
ソフト、DAWなんか腐るほど機能があるので、時間がいくらあっても足りません。
あれこれ本を読んでも結局、忘れるだけです。
「DTM 音源」とか「DTM プラグイン」と検索してみれば分かります。腐るほど出てきます。
そのほとんどは後回しでいいです。
先ずは、この記事で紹介する方法で、ボカロで曲作りをしてみてください。
難しいDAWやプラグインの使い方なんかを勉強するよりも、圧倒的に安上がりにDTM・ボカロの曲作りの楽しさが分かると思います。
① DTM環境は「iPad」 だけで手に入る!
iPadは人生が変わる勢いで便利です。
最新のスマホを買うくらいなら、iPadを買ってみてください。
iPad一台あればDTMどころかピアノ練習、ギター練習、イラストだって練習できます。
スマホなんかLINEを見るくらいで、他に使いようがありません。
下でオススメする「GarageBand」や「Mobile Vocaloid Editor」はiPhoneでも使えますが、iPadで操作する方が楽です。シンプルにiPadの方が練習しやすいです。
ちなみに、同様のタブレット端末にsurfaceがあります。surfaceとiPadでも絶対にiPadをオススメします。
iPadの方が端末代&無料DAW「GarageBand」と何かと安くつくからです。
surfaceだと端末代18万に有料DAW3万と、DTMを始めるハードルが急に高くになりますし。
僕はiPad Pro 11インチ(256GB)を使ってます!
② 無料DAWソフト「GarageBand」を使う!
「GarageBand」は、Appleが提供するiOS向けの無料のDAWです。
「GarageBand」は無料でありながら、他の有料DAWに負けず劣らずの高機能です。
しかも、他のDAWだと操作にある程度「慣れ」が必要ですが、「GarageBand」なら直感的に操作できてDAWに慣れるだけなら「GarageBand」から入るのがオススメです。
「GarageBand」の良さを言えば「音の良さ」です。
その他のDAWでは有料音源がないと、本当にショボい音にしか聞こえないのですが、「GarageBand」だとデフォルトで良い音が出る音源(ギター、ベース、ドラムなど)が豊富に揃ってます。
③ ボカロ曲作りは「Mobile Vocaloid Editor」アプリ
ボカロ曲を作るにはヤマハが提供する「VOCALOID5」という歌声ソフトを使うのが主流ですが、実は同じヤマハが開発するボカロ制作用のアプリもあります。
それが「Mobile Vocaloid Editor」です。
試しにシャルルの「愛を謳って謳って雲の上」(サビ)を歌わせてみました。
気づいたかもしれませんが、歌声には普通に「v flower」が使えたりします。
他にも「初音ミク」「IA」など主要な歌声ライブラリが揃っており購入できます。
これは僕が考えた「青空の帰り道」という歌詞を歌わせた例です。普通に使いやすくてビックリします。
気軽に「Mobile Vocaloid Editor」で練習できるのでどんどん上達していけます。
④ 楽譜・スコアでMIDIの打ち込みを練習する!
下手にプラグインなんか買うなら楽譜を買いましょう。
楽譜を読めるようにしましょうなんて偉そうなことを言うつもりはないですが、MIDIの打ち込み練習はやはり楽譜をもって学習するのが速いです。
ちなみに、僕は買った楽譜をスキャナーで電子書籍化して、常にiPadに入れていつでも見れるようにしています。
iPadをおすすめする理由は、本も一緒くたにしておけるというもあります。
楽譜(スコア)をオススメする理由
ビートルズのポールマッカートニーは本当に楽譜が読めなかったらしいですが、それを真に受けて「楽譜読めなくても良い」というのは良くないです。
彼の鼻歌を譜面に起こす専任の人がいたのは言うまでもありませんし。
史実的に言われてる内容は、必ずしも現実に一致しませんし。
要は、楽譜が読めれば、DTM・ボカロ曲作りの練習が効率化されるのでオススメです。
楽譜を使うメリット
- 打ち込むだけでも勉強になる。
- 試作後に答え合わせが出来る。
- その曲の思考過程が分かる。
- やることがぶれない。
楽譜が読めると良いのは振り返れるからです。後は、頭に残るからです。
楽譜の勉強はそこまで難しくありませんので、ぜひ楽譜を読めるようにしましょう。
とりあえず、高くても2,000円くらいで売っているので、何かしらボカロ曲の楽譜を手に入れましょう。
僕がおすすめする楽譜は「バンド・スコア n-buna SONG SELECTION」です。
n-buna(ナブナ)さんのメロディラインはかなり良いものばかりで、これを数千円で手に入りますから、そこら辺のプラグインなんかよりも得るものは多いです。
楽譜を使ってひたすら打ち込んで真似る。
ボカロ曲作りで簡単に上達する方法は「先ず真似る」ことです。
僕は先ず「バンド・スコア n-buna SONG SELECTION」に載っている曲を、ひたすらMIDIで打ち込みました。
絵で言う模写みたいな感じです。
音楽理論を多少は学習した上でしたが、何回も打ち込んでいると曲の進行が読み取れるようになってきました。
僕は「なんとなく」で上手くいった試しがありません。だから、僕は「なんとなく」が嫌いなんです。スポーツ、勉強、ゲームすべてなんとなくやれますが、なんとなくやって振り返ると「で、なんだっけ?」と毎回なります。
例えば、学校のテストなんか「なんとなく」やっても余裕で90点以上取れますが、それで東大かなんかの大学に受かるかと聞かれたら受かるようになりません。
運動、ゲームなんでも繰り返すことで習熟度が上がるので「どう繰り返すか」を考えながら取り組むと大抵良い結果が出ます。
再現性のない「耳コピ」はオススメしません。
理想は「耳コピ」での練習かもしれませんが、初心者の方にはオススメしません。
耳コピをオススメしない理由
- 先ず初心者には出来ない。
- 振り返り、答え合わせも出来ない。
- 感覚に頼り過ぎていて練習法として欠陥だらけ。
- 自分の不完全な曲を繰り返し聞く時間がも勿体ない。
- シンプルに疲れる。
- 自己満に浸るだけ。
最後は半ば暴言に近いですが、耳コピあるあるは「耳コピできた俺すげー」です。
この手の「満足感」は、ボカロ曲を作る際の障害です。そして、疲れます。
これは僕の持論ですが、音楽は確かに「感覚」を頼りにしますが、すべてを「感覚頼り」にすると物事は上達しません。
理由は、どうしてそうなったかいつまで経っても分からないからです。
「耳コピ」の問題は「再現性」がないこと
試しにある曲を「耳コピ」してから一週間後に同じ曲を「耳コピ」をしてみてください。
当たり前ですが、前回の耳コピとすら同じ曲になりません。
何かしら違いがあるはずです。
ただ、楽譜を使って答え合わせをしない限り、その「耳コピ」の違いが正解なのか、間違いなのか分からないわけです。
「答え合わせなんか面倒臭い」というのは間違いで、答え合わせで「出来ていないこと」を見つけて、それを潰すというのが最も時間効率の良い練習法だからです。
「何が分からないか」を知る作業が、楽譜を使わないと出来ないのです。
iPadなら思い立ったらすぐにボカロ曲を作れる!
さて、この記事では、アプリ沼・機材沼にハマらずに、すぐにボカロ曲作りを始めようと伝えてきました。
そして、DTM・ボカロ作曲は、iPadを一台買うだけで本当に安上がりにスタートできます。
ボカロ曲作りは毎日継続させることが大切です。
iPadなら通勤通学の電車の中でもボカロ曲作りが練習できます。
僕はボカロ曲を座って考えて作るよりも、外にいる時、何なら散歩中とかの方が取り組みやすいと思います。
常にふとした習慣に、曲を練習できる環境、それがiPadです。
僕はiPad Pro 11インチ(256GB)を使ってます!
iPadを買ったら、先ずメロディを作ってみよう。
iPadを買ったらやることは、この記事で紹介した「Mobile Vocaloid Editor」アプリを使って、歌詞をメロディにしてみましょう。
下の記事では、気軽に歌詞をメロディにする練習法を紹介しています。
ぜひ、思いついた歌詞をメロディしてみてください。自分の歌詞をボーカロイドに歌わせるだけで普通に楽しいのが分かります。
そのうち、すごいメロディラインが出来るかもしれません。
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