ピアノ独学1ヶ月目!練習アプリ「flowkey」「ピアノマーベル」の感想!

  • URLをコピーしました!

急に思い立って、ピアノをはじめました。

毎日鍵盤に触れる生活になってから、早一ヶ月が経過しました。時間量にして、100時間ほど費やしました。

振り返ってみると、ピアノを弾く楽しさよりも辛いことが多いです。

そのせいか、この100時間は日常にも影響が出るくらい疲れました。

しかも、この辛さが改善される見通しは、今の所、立っていません。

とりあえず、経過報告していきます。

目次

まだ何も弾けません。ごめんなさい。

現状の僕のピアノの腕前は見出しの通りです。

厳密に言えば、弾ける曲もあります。例えば、歓喜の歌など。

ただ、これを弾いて見せて、ピアノを弾いてますというのにはカウントできないと自覚しているからです。

実のところ、ピアノが一番楽しかったのは、アプリを使い始めたころです。

理由は、アプリがいい具合に「僕でもピアノが弾ける。」と勘違いさせてくれたからです。

歓喜の歌で勘違い

最初の課題曲が「歓喜の歌」冒頭一部です。

そして、すぐ弾けるようになります。

ピアノの先生であるアプリが秀悦な点は、この「僕でもピアノが弾ける」という勘違いビギナーズラックを演出してくれる点です。

当の本人は、歓喜の歌が弾けたことにより「全然弾ける!どんどん弾いてみよう!」とやる気になりました。

決して悪いことではないと思います。

夢の世界

それでも、僕は歓喜の歌ばかりを弾く夢の世界に居座ろうとしていました。

夢から覚めたくない。

しばらくは、僕は一流のピアニストになれるんだ。

と歓喜の歌だけを弾きました。

そんな僕が夢から覚めたのは、歓喜の歌を手癖で弾いていると自覚した時です。

僕は、歓喜の歌を弾きすぎたことで、楽譜を見なくても弾けるようになってしまいました。

しかも、楽譜の意味を深く理解しないで、覚えてしまった手だけで弾いている状態でした。

これ以上ここに居座っても「上達は見込めない」とようやく気づきました。

楽しかった夢は過ぎ去って、僕は前に進むことを決意しました。

「両手でピアノを弾くのが難しすぎる」という辛い現実

楽しかった日常が、徐々に、そして、確実に崩れていきます。

いや、今までが幻想だったのです。

ここからが本当の現実です。

はじめての違和感は、両手で弾くことです。

両手でピアノを弾くのは「当たり前のこと」だと思っていました。

そして、僕もその「当たり前」から決して外れることはないと思っていました。

しかし、両手でピアノが全く弾けないわけです。

その上、左手パートの譜面が全く読めない(そもそも、右手パート読めないが、それ以上に。)。

とは言え、ビギナーズラックの魔法がかかっている僕はめげずに、まずは右手と左手を分けて練習します。

そして、両手で併せます。

左手は、骨折した人がリハビリしているみたい

わずかにですが、両手で弾けるという光りがさします。

その光りは一瞬だけ照らされます。その光りのみを目指して進みます。

実際の左手で弾いている音は、一小節に単音のドが一つ、単音のソが一つ、のみの単調なものですが。

しかし、僕の左手は、骨折した人がリハビリするように。

一歩ずつでしか進みませんでした。

ですが、繰返し弾くことで、僕の左手は骨折から回復していきました。

どれくらいこの森の中に

僕は、どれくらいこの森の中を彷徨ったのだろうか。

気づけば「虎になっていたという李徴」さながら、月明かりには虎の僕が浮かび上がるのだろうか。

僕は、どうしてこれ(ピアノ)をはじめたんだっけ。

部屋に一人だけれど「ブラインドタッチと同じ感じやし、いけるやん。」という声が響いた気がした。

「あぁ、そうか。そうだった。」

ブラインドタッチも3ヶ月くらいは毎日大学のPCルームで練習した。

あの頃、僕はPCを持っていなかった。

夏休みにタイピングするためだけに、大学のPCルームに通ったんだ。

忘れていた。

確かに、この自信は折れるわけにはいかない。

音階(スケール)練習。ハ長調(Cメジャー・スケール)

折れかけた僕の心は、蒸し暑い夏の大学のPCルームに通った思い出と共に何とか持ち堪えました。

そんな、かろうじて耐えている心に、次の残酷が訪れます。

音階(スケール)練習。ハ長調(Cメジャー・スケール)

単なる「ドレミファソラシド」を弾くやつです。

いつも通りに右手、左手とやってみる。

片手なら出来そうだ。

ただ、これだけは確実に分かる。両手でこれは絶対に出来る気がしない。

両手で併せてみた。

先ずは、上り片道。

案の定、出来ない。

下りなんかできるわけがない。

そうこうしながら、ひたすらに弾き続けた「ドレミファソラシド」。

涙で周りが霞んで見える。

意識も遠のきそうだ。

そんな中、「これで涙を拭きなさい。」とハンカチを差し出してくれる人?がいました。

顔をあげると、そこに居たのは「イ短調」だった。

よく見ると円陣を組んでいる。

隣には「ト長調」もいる。訳が分からなかった。

イ短調

「頑張っているのに報われない。そんな人の気持ちが、あなたには分かりますか?」とイ短調は丁寧な紳士口調で僕を追い込んだ。

ニヤついているト長調を横目に、僕はイ短調に対して「ハ長調で報われたのなら、イ短調で報われない訳がない。」と強く言い放った。

つづく。

コメント

コメントする

目次