【田舎暮らし】20年以上の空き家(木造)を活用!想定外な出費⑥選

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田舎に多い簡易式トイレ(ぼっとん便所)
田舎に多い簡易式トイレ(ぼっとん便所)

大都会東京には10年以上住んでいますが、田舎への移住を考え始めました。

目的としては【2年間は何もしなくても生活できる基盤の確保】です。

この意図は、起業に向けて事業が軌道に乗るまでの一定期間の確保のためです。

裏を返せば【時間さえどうにか都合がつけば事業そのものは軌道に乗る】と考えているからです。

今回の田舎の移住が成功すれば、2年どころか【何もしないで3年以上の時間】を余裕で確保できそうだからです。

最初は引っ越せば良い程度に考えていた田舎移住ですが、きちんと考えるとお金が発生する事項がいくつか出てきました。

この記事では「田舎への移住」を成功させるために、移住時に考える想定外の負担をリアルに紹介しています。

ぜひ、今後「田舎移住」を考える方には本記事を参考に成功してもらえればと思います。

目次

移住先として、東京から京都北部(盆地)に田舎に移住する予定

半径1km内に人が100人もいない京都府の田舎への移住です。

移住先は、わざわざ購入した家ではなく以前から所有している持ち家です。

この家を建ててから16年は経過していると思います。

地域的な特性、平均気温、湿度、ゴミ出し場(近いか遠いか)、条例など事前に調べた内容を記載しています。

移住先

京都府北部(日本海側)

地域特性

盆地

最寄り駅

なし(バス運賃800円で40分先に最寄り駅)

気温

東京比較で
夏場の最高気温:+2℃
冬場の最低気温:-2℃

湿度

大体80%

コンビニ

約2km先

スーパー

約2km先

歯医者

かなり遠い

ネット回線

ゴミの出し方

分別回収、粗大ゴミは別途手続き

条例

庭先でも焚き火は制限あり

田舎という地域に目が行きますが、生活する上での住宅の設備も事前に精査しておく必要があります。

例えば、都会ではありえないですが、「トイレが流せない状況」すら想定されるからです。

そして、それが起きたら確実に致命傷になるからです。

1.トイレが「ぼっとん便所(汲み取り式トイレ)」

ぼっとん便所の方が分かりやすいですが、正式名は「汲み取り式トイレ」です。

これは古民家、田舎移住では切り離せない悩みじゃないでしょうか?

僕の移住先の家も「汲み取り式トイレ」です。

汲み取り式トイレで悩んだのは「ぼっとん便所」が嫌だ、なんだのと言うより、その【し尿くみ取り費用】です。

また【汲み取り頻度】です。何ヶ月に何回で汲み取りが発生するのか?

移住を予定している持ち家で言えば

  • 頻度:この10年で一回
  • 費用:6,000円

そもそも、住んでいなかったどころか、数年に一回行くか行かないかの持ち家なので、汲み取りの頻度が参考にならず不安でしかないわけです。

ちなみに、僕は変わっているタイプかもしれませんが、トイレで排尿すると便器の定期掃除が必須なので、いつの頃からか、浴槽(浴槽は下水直結)に【小】をする人間になりました。

このため、便槽容量を節約できるかもしれないと思っていたりします。

2.田舎の水高熱まわりのライフライン設備の改修

安い【古民家】を買うにしても、僕みたいにすでに【持ち家】があるにしても、水高熱まわりのライフライン設備を一つ一つ確認しておく必要があります。

  • 水道配管
    市の管理配管か、個人の管理配管で発生する費用が変わります。また、配管は大体50年に一回頻度で取替など維持費用が発生するとされています。念の為、市の上下水道課で配管図面を確認しておこうと思います。
     
  • ガス
    僕の持ち家の場合は、当然プロパンガスですが、定住する家ではないのでガス会社と契約せず買い切りで8kgサイズの小さいプロパンガスボンベ(6時間しか持たない)を買っていました。定住しない家では、月々の基本料金が発生しないので、この方がお得ではあるようです。
    ただ、定住に際して、20kg×2本のガス取り付け工事が必要と言われました。まだ、詳細な工事内容を確認していないですが、費用が発生する可能性が高いです。
     
  • 電気
    懸念はアンペア不足ですね。これもまだ未確認です。

僕が今住んでいる東京の賃貸マンションでは家全体で【30A】、一般家庭はコンセント一つにつき15A、100Vなので最大1500W電力が使える仕様です。

念の為、移住先の持ち家も同様かどうかだけは確認しておいたほうが良いと思っています(安い家なので)。

例えば、移住先で電気工事が必要になるのはエアコンの設置です。

電気まわりの確認ポイント

  • エアコンの使用電圧に足りているかどうか、ブレーカーの電気容量が十分かどうか確認するのが必要です。
  • エアコンは使用電力が多いので、契約アンペア内に収まらなければ容量を増やす契約が必要になります。
  • 高確率で新規に配線を行うことになるので、同じフロアにブレーカーがあるかどうかなども確認しておきます。

3.田舎のガスは、プロパンなので異常に高くつきます。

都市ガスが使えると良いですが、田舎だと大抵がプロパンガスです。田舎でも駅チカだと都市ガスなんて地域もあります。ただ、利便性と自然はトレードオフ、そもそも本気で【田舎移住】を考えるならプロパンガスは避けては通れないです。

そして、プロパンガスでのガス代は異常に高いから注意です。プロパンガスの料金は業者の言い値で高値に設定されているケースが多いようです。

ただ、プロパンガスを都市ガス並みに安くするのも可能かもしれないです。

僕は下記に一度相談(見積もり)しました。

後日記事を更新して経過について報告していきます。

4.コンロはガスが良いか?IHが良いか?

何気に(ガス)コンロも古くなっており買い替え予定です。

コンロの費用的には1~2万ほど。プロパンガス地域なので、コスト的にIHコンロ(電気)にした方が良いかも?と考え中です。

ガス代計算

  • 出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
     
  • 1kW=3.6MJ/h
  • ガスの発熱料は、都市ガス(東京ガス):45MJ/㎥、プロパンガス:99MJ/㎥です。
  • 出力火力は、強火(2.97kW)、中火(1.68kW)、弱火(0.38kW)で計算(※1)します。
    (※1)出典:東京ガス「都市ガスの種類・熱量・圧力・成分」
  • ガス料金(円/㎡)は、都市ガスの料金を全国平均の約150円、プロパンガスの料金を553円で計算しています。

IH電気代計算

  • 電気代=消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
     
  • 昼1kW=27.5円、夜1kW=20.5円
  • IHクッキングヒーターの消費電力は最大5.8kW(1つのコンロでは3.2kW)
  • 出力火力は、強火(3.2kW)、中火(2.0kW)、弱火(0.38kW)で計算します。
    弱火は消費電力300W程度らしいため。中火は7分くらいを中間として2000Wにしました。

都市ガス(東京ガス)

プロパンガス

IHヒーター

1h強火

35.64円

59.7円

昼:88円、夜:65.6円

1h中火

20.16円

33.7円

昼:55円、夜:41円

1h弱火

4.56円

7.64円

昼:8.25円、夜:6.15円

1h平均

20.12円

33.68円

昼:50.41円、夜:37.58円

こうやって計算してみて、意外でしたがプロパンガスは、IHヒーターよりもコスパが良いみたいです。後は、電気会社個別でポイントがついたりするのでそれを加味すると、若干ですが変わりそうです。

掃除がしやすいなど、IHクッキングヒーターを使うメリットがあるとしても、コスト的にはメリットがないので僕はガスコンロを使おうと思います。ちなみに、火を使って料理したいタイプでもあるからです。

5.洗濯機の買い替え

僕は洗濯機を持っておらず、都内住みの際は近場のコインランドリーで洗濯・乾燥をしていました。

田舎にはコインランドリーは当然ないどころか、あっても【絶対に近く】にはないので洗濯機は必須です。買い替えが費用として発生しますが、乾燥機能つきの縦型洗濯機を買おうと思います。おそらく、7万~10万くらいかけると思います。

6.空調機(エアコン)購入と設置

移住する田舎は京都府盆地のため「夏場は暑く、冬場は寒い」と面倒な冬場は空調機なしでも凌げるとは思っていますが、問題は夏場です。

当然、空調機(エアコン)なんかあるわけもなく、夏場はかなり面倒になりそうです。

わがままを言う気はないですが、さすがに「ゲーミングPC」をあえて熱に晒すのは避けたいので、おそらく今年の6月くらいに空調機を買うと思います。

そうなってくると、電気周りの工事が同時に必要になるかも確認しなければならないので、移住前の今から段取りを考えておかなければなりません。電気工事が必要となればあわせて【10万円】くらいの出費になると思います。

7.粗大ゴミの処分費用、業者手配等

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