動画編集テクニックは「手を抜いて高品質な動画を作ること」に尽きます。
この「手を抜いて高品質に見せる」というやり方は、プロのクリエイターの現場では往々にしてやられる常套手段です。プロのクリエイターは「良いもの」を作ろうとしながら、常に「手を抜くこと」を考えています。
この記事では、動画を効果的に見せる編集テクニック紹介します。ただし、すべてが簡単にできるにこだわった手抜きテクニックです。
実際に僕が作成した動画を例にして解説しています。
動画は該当箇所が時間指定で再生されるので一度見てください。
言うよりも見てしまう方が簡単に分かると思います。
① 視聴者に世界観を伝えるテクニック
視聴者に世界観を伝えるテクニックは「字幕フォント」で簡単に表現できます。
ゆっくり実況動画におすすめの無料フォントを紹介しておきます。
おすすめは「吐き溜」です。
今のところ「吐き溜」より力強い無料フォントを見たことがありません。上の動画でも分かる通り「吐き溜」にするだけでインパクトがかなり出ます。
下の記事では、その他のゆっくり実況動画で使える癖つよフォントを紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
② (視聴者の)視聴時間を維持するテクニック
視聴時間を維持するテクニックは、最初に「動機付け」をすることです。
僕の動画での改善例を示します。
僕の動画では毎回同じ動機付けシーンを使っており、その区間が20秒ほどありました。さすがに毎回同じだと飽きてしまうため、伝えたい動機付け部だけを厳選して5秒ほどに短くしました。
これにより視聴者の動機付けを行って視聴時間の維持を図っています。
最初の「動機付け」は短ければ短い方が良いです。
これをするだけで(視聴者の)視聴時間は倍オーダーで伸びるからです。
③ 視聴者を離脱させないテクニック
視聴者を離脱させないテクニックは「ダイジェストを見せない」ことです。
あらゆる人はダイジェストは動画を分かりやすく見せやすくするものだと勘違いしています。実のところ、ダイジェストほど動画をつまらなくするものはありません。
ダイジェストはシンプルに「ネタバレ」になるからです。
特に最初に短く編集したダイジェストを「動機付け」として視聴者に見せる人は多いですが、そのダイジェストを完成させればさせるほど、視聴者を離脱させる「矛盾」を招きます。
また、ダイジェストで見たシーンだけ見るために早送りする人もいます。そして、その箇所だけを見て離脱していきます。これは僕がそういうタイプです。
④ 長い説明を短く面白くするテクニック
上の動画は長い説明を短く面白く説明する動画編集テクニックを使ったシーンです。
該当箇所が時間指定で再生されるので一度見てください。
多くの導入は「長ったらしい説明」に退屈します。
そして、人によっては「そんなの知っているから」という人もいます。上の動画は、長くて退屈なはずの説明が誰が見ても分かり易くなっています。
これは説明が上手い訳でもなんでもなくて完全に誰でも簡単に出来る編集テクニックです。
長い説明を短く面白く説明する動画編集テクニック
- 強調したい一文を速度遅めエコーにする
- 長い説明字幕を早口にする
- 説明文など画面いっぱいになる字幕は時間経過で小さくする
こういったゆっくりムービーメーカー4で出来る簡単かつ実践的な動画編集テクニックを下の記事で紹介しています。実際に僕が作成した動画を元に解説したので分かり易いと思います。良ければご覧下さい。
⑤ 作業シーンを面白く新鮮にするテクニック
作業シーンを面白く新鮮にするテクニックは「面白くないボケを重ね続けること」です。
単発で面白くないボケでもゴリ押し続ければ面白いボケに昇華するからです。例えば、上の動画だと「ポイント」という単語だけでボケています。
このテクニックの本領発揮はここからです。次の動画を見てください。
上と同じ作業シーンですが、ボケる内容を変えるだけで別の場面のように新鮮で面白くなってます。動画でやっていることは単発では面白くないボケを重ね続けることです。
言っていることは
- トマトソース
- タケノコ
- バケツ
これだけですが、リズミカルにボケを重ねるとまた違う面白いシーンに仕上がります。
⑥ 視聴者を退屈させないテクニック
その場面の解説、説明を入れないことです。
解説はその世界にあるはずのない「神視点」だからです。解説すなわち「三人称視点の表現」は存在しない視点なわけです。
余談ですが、漫画で場面の解説は絶対にやってはいけません。
解説一つで、読み手の世界観、没入感が一気に削がれるからです。例えば、冒頭、最初のコマに「主人公が成長して魔王を倒す物語である。」なんて書いてある漫画を読みたいと思うでしょうか?
僕は読みません。そんな漫画ないと思いますが。
ちなみに、解説、説明ばかりの動画は、作っている本人ですら「めちゃくちゃつまらない」と思ってしまうくらい退屈な動画になるので、世に出る前に気づくことが多いです。
⑦ 視聴者を楽しませるテクニック
ここで発想を転換します。
「神視点」である三人称視点が駄目なら、「本人視点」の一人称視点の表現なら面白くなると仮説が立ちます。これが視聴者を楽しませるテクニックです。
では、どんな表現が一人称視点になるでしょうか?
簡単なのは
- 擬音語 ex.どりゃああ!
- 掛け声 ex.行くぞぉお
- 感覚的な表現 ex.マズイ、アツい、痛いなど
まぁなんでも構いませんが、結局、端的な表現に落ち着きます。
三人称表現は本当にわんさか出てきます。しかも、字体が落ち着いてるので非常につまらないです。
僕の動画例で言えば
- 今、鉄を掘っています(三人称視点)
- 鉄いっぱいあるやんけ!(一人称視点)
とか、わざわざ直したりしてたりします。
一人称視点にするコツは自分が操作キャラになりきって、その状況で思ったことを言うことです。
⑧ 視聴者を惹きつけるテクニック
視聴者は「感覚で見てる」ので、感覚的な心地良さ、時に不快感を与えることです。
上の動画では、会話を音にして感覚的に見れるようにしています。
例えば、イケボが典型です。
イケボはゆっくりボイスでは難しいです。しかし、ゆっくりボイスが得意とする場面は多いです。
- 可愛さ
- テンポの良さ
- 会話(音)の間
- 効果音
⑨ チェスト、クラフトなど退屈シーンを解決するテクニック
切り替わりがない画面は「退屈シーン」でしかありません。
マイクラなら、チェストを開いたり、クラフトするシーンです。しかも、マイクラではこれらシーンが頻発します。編集側からしても編集していてウンザリしてきます。
実は、僕の動画では、必ずクラフトシーンを400倍速で早送りをしています。必ずです。しかし早送りは「究極の怠惰」とも言われます。早送りか、いや知ってるがな、と思った人は多いです。そういう人は気が早いです。絶対的に譲れないテクニックがあるからです。
退屈シーンを解決するテクニック
- とにかく全部早送り 400倍速
- 始めと、終わりだけ残してカット
※過程を見せない≒中抜きテクニックと言います。 - 音を通常再生にする
上の動画を見てください。
視聴者が一切気づかないレベルで「早送り≒究極の怠惰」を面白いシーンに仕上げています。
「視聴者に気づかれないように早送りすること」がポイントです。
早送りシーンは誰が見ても退屈シーンであり、編集側にとって使い勝手抜群の「究極の怠惰」だからです。それを見た視聴者は「この動画つまんねーな」と感じ取ります。不思議ですが。
⑩ 視聴者に愛着を持ってもらうテクニック
視聴者に愛着を持ってもらうテクニックは「視聴者からコメントを動画で使用すること」です。
配信者の方にコメントを読んでもらって、なんだか嬉しくなった経験はありませんでしょうか?
視聴者の多くはコメントを読んでもらうと嬉しくなるものだと思います。かくゆう僕もそうですから。恥ずかしながら、コメントを読んでもらって嬉しくなって、さらにコメントした経験すらあります。
表現が正しいかはさておき。
コメントを読んでもらうと「愛着」が湧きます。
これは動画でも同じく起こる現象だと思います。そのため、視聴者からのコメントには何かしら応答するのが良いのですが、いっそのこと配信っぽくして動画内で取り上げたのが上の動画です。
ただ是非はあるかと思います。
なのでその都度、効果的だと思われるシーンに活用すると良いテクニックです。
番外 視聴者離れを予防するテクニック
視聴者離れを予防するテクニックは「コミュニティ活用」がオススメです。
Youtubeにもコミュニティ機能があるので、これを使うのが良いでしょう。僕の場合は、あえて誰にも言わずにコミュニティ向け限定公開の動画を発信しています。
その内容は
- 裏話
- お知らせ
- 思ったことなど
最近だと秘密裏で作成している独自キャラ「ゆっくりマイッキー」を限定公開しました。ちょっとした動画をコミュニティで共有できるのは気分転換にもなって楽しいです。
ただ、まだ反応はありません。
しかし、こういった小さなことでも、後になって視聴者とのつながりのキッカケになったりするのかなぁと考えています。気づいてもらえる日を楽しみにしながら続けていきます。
余談ですがキャラ設定に関して詳しく知りたい方は下記記事が参考になります。
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