第二種(2種)電気工事士の試験は、学科試験、技能試験と2種類あります。
技能試験では、受験者は指定された材料、施工条件で実際に手を動かして作品を完成させます。
その際に使用するのが「工具」です。
使用する「工具」は、+・ードライバー、ペンチなど見慣れたものから、電工ならではのリングスリーブを圧着する圧着ペンチ、シースを剥く電工ナイフやVVFストリッパーなど、種類・用途は様々です。
これらの工具を技能試験日までに購入して、すべてに習熟しておく必要があります。
第二種(2種)電気工事士 技能試験 試験問題は毎年同じ!
第二種(2種)電気工事士の技能試験は毎年公表される候補問題No1~13の中からどれか一つが出題されます。また、毎年公表されると書きながら、ここ数年は候補問題の出題形式に変化はありません。
つまり、毎年同じ配置・配線の問題が一つ出題されるわけです。
※ちなみに候補問題は「一般財団法人電気技術者試験センターhttps://www.shiken.or.jp/index.html」からいつでも確認できます。
また第二種電気工事士の技能試験は下記流れで対策すれば大丈夫です。
技能試験対策の流れ
- ① VVFケーブルの「シース剥き」、ランプの「輪作り」をする。
- ② 候補問題No1~13(問題・回答)を確認する
- ③ 候補問題No1~13で複線図を書く
- ④ 候補問題No1~13で配線・結線をひたすら練習する
技能試験対策のポイントは真っ先に簡単な作業「シース剥き」「輪作り」で手を動かしてみることです。学科試験に着手したら即「シース剥き」「輪作り」を始めるのをオススメします。
候補問題No.1~13を確認する前で構いません。先に簡単な作業を知ることで技能試験のイメージが一気に持てるようになります。また、学科試験を受からない状態で技能試験に着手するため、工具は必要最低限で順次購入するのがオススメです。
二種(2種)電工 指定工具一覧
第二種(2種)電気工事士 技能試験では、使用する工具が指定されています。
ここでは技能試験で「指定工具」について、あらかじめを把握しておきましょう。
指定工具一覧
- 電工ナイフ
- +・ードライバー
- 電工ペンチ
- ニッパー
- 圧着工具(圧着ペンチ)リングスリーブ用
- ウォーターポンププライヤー ※ロッキングプライヤーなどでも可
- コンベックス(メジャー)
- プレート外し
+・ードライバー、電工ペンチ、ニッパーなら使い方の想像くらいはつきますが。
第二種(2種)電気工事士の技能試験で真っ先に戸惑うのが「電工ナイフ」ではないでしょうか?
「え?どうやって使うん?」となりませんか。僕はなりました。
電工ナイフは、電線のシースや絶縁被覆を剥く際に使います。詳しくは下記記事でもご参考下さい。
また、第二種(2種)電気工事士の技能試験の時間は40分と短いです。
そのため、より効率的に作業するために技能試験対策用の工具が販売されています。様々ありますが、下記だけ十分です。
技能試験対策用
- ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー
- ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール
- ホーザン(HOZAN) 合格クリップ
本当に必要最低限で買うなら「ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー」だけでも構いません。
「ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー」は、電工ナイフ・ペンチ・ニッパーでやる作業の一本でこなせる工具です。例えば、電工ナイフで時間がかかっていたシース剥き・絶縁被覆剥きを大幅に時短してくれます。
「ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー」は、必ず使うので持っていないなら即購入しておきましょう。
ホーザン(HOZAN)工具一式を買うのはおすすめしない
使用する工具にはこだわりましょう
未経験者にとっては、どんなメーカーの工具が良いか分からないので、工具選びは中々骨が折れる作業になります。
そのため、電工試験向けに工具一式が販売されていたりします。
ほぼ9割の人が、第二種(2種)電気工事士の技能試験向け工具をホーザン(HOZAN)工具一式で購入すると思います。確かにホーザン(HOZAN)工具一式で買う方が、個別で揃えるよりも8,000円ほど安くなります。
ただ、僕はホーザン(HOZAN)工具一式で買うのをオススメしません。
なぜなら、結局、買い直すからです。
特にホーザン(HOZAN)工具一式の耐久性は低いです。ホーザン(HOZAN)工具一式のドライバーなんか作りがチャチ過ぎて正に「おもちゃ」です。
そんな僕もホーザン(HOZAN)の電工ペンチを使いましたが、使用数回で歯が舐めてしまったので返品返金した経験があります。
工具をバラで買った方が良い理由
- 実務に耐える工具を最初から使う
- 第一種電気工事士 技能試験にも流用する
- せっかく買うので生活でも使える工具を選ぶ ex.バイク修理用の工具
ホーザン(HOZAN)をディスりたい意図はありません。ただ、電気工事業界に入ってみれば分かりますが「ホーザン(HOZAN)の工具は嫌い」という言う人は意外と多いです。
工具を使っていると、工具ごとにオススメのメーカーを知るようになります。
ドライバーならベッセル(VESSEL)
ペンチならフジ矢(Fujiya)などです。当然、好みによりますが。
最初から良い工具を使った方が、後々、買い直さなくて済むので結局コスパが良くなります。
購入する工具の優先順位
ホーザン(HOZAN)工具一式で買うのはオススメしません。
じゃあ、工具はどういう順序で買っていけば良いか?
下記、優先順位で買っていって下さい。
電工工具の優先順位
- ① 電工ナイフ
- ② ホーザン(HOZAN) VVFストリッパー ※ペンチ、ニッパー兼用
- ③ +・ードライバー
- ④ プレート外し
- ⑤ 圧着工具(圧着ペンチ)リングスリーブ用
- ⑥ ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール
- ⑦ 電工ペンチ
- ⑧ プライヤー
- ⑨ ニッパー
- ⑩ 工具ケース
例えば、電工ナイフを持ってないようなら学科試験対策中でも即購入してしまって構いません。なぜなら、学科試験対策中に小規模に技能試験対策を始めた方が良いからです。
具体的には、学科試験対策に着手した初日から技能試験対策としてランプレセプタクルの「輪作り」やVVFケーブルの「シース剥き」を練習した方が良いでしょう。
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