予算5万円でPCを自作するシリーズ第二弾「VALORANTも動画編集もサクサクできる自作PC構成」にチャレンジします。
先ず言いたいのは、僕の推しエージェントは「ヴァイパー」です。理由は、洗練された見た目と、毒を軸にしたアビリティがマッチしているからです。
まぁ先ず結論を言います。
VALORANTの自作PC作りは余裕です。VALORANTは、はっきり言ってどんな低スペックなパソコンだろうが動作するからです。5万の自作PCでApexをプレイよりも、はるかに楽です。
実は動画編集を快適にする格安自作パソコンづくりの方が圧倒的に難しいです。この記事では動画編集ソフトはPremiere Proの使用を想定してパーツを選びます。
ちなみに、「安さ」をゴリ押しする「無理な構成」にはしていません。
「誰でも簡単に組める構成」にしています。
- 不可能な構成じゃないこと
- 壊れやすい構成じゃないこと
- 価格が非現実的でないこと
ちなみに、試しにこのパーツ構成で実際にパソコンを組んでみようと思ってます。
自分でハードルを上げることを言いますが、内容がチャチだと僕の信頼・信用にも関わるので、PC構成はかなり慎重に選んでいます。
これらの制約をクリアして目指すのは「VALORANT(ヴァロラント)も動画編集もサクサクできる最安ゲーミングPCづくり」です。
VALORANTは5万自作PCでも余裕、難しいのは動画編集
いきなり言い訳じみたことを言いますが、安い自作PCの方が明らかに「部品選び」が難しいです。
選べる部品が限られるからです。
まぁただ冒頭でも言いましたが「VALORANT」はどんな低スペックなパソコンだろうが動作します。難しいのは「動画編集」の方です。
目標とすること
- FPSゲーム「VALORANT」ができること
- 動画編集ができること
- サクサク動作すること
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構成をざっくり見積もる | |
---|---|
マザボ:1万円 | CPU:2万円 |
CPUクーラー:3千円 | グラボ:1万円 |
メモリ8GB:5千円 | SSD500GB:数千円 |
PCケース:オープンフレームor数千円 | 合計5.6万円 |
買っても3千円くらいですが、OS代は予算には含めていないので注意してください。
最適なパーツ構成選びに集中したいからです。
BTOパソコンは自作パソコンより「安い」と言われてますが間違いです。
パソコンを自作した方が100%安くなります。
価格が高くなればなるほど、パーツ選びの自由度が上がるのでコスパ良いパソコンを作れます。
逆に安い構成で「ハイスペックな構成」を探る方が自作パソコンは難しいです。
24万円BTOを自作すれば20万円!
VALORANTに必要・推奨動作環境
冒頭でも言いましたが、VALORANTは【予算5万円】で組む自作PCでも240FPSハイエンド使用を十分に狙えます。
先ずは根拠を示します。「VALORANT」はWebサイトに最低・推奨・ハイエンド動作環境が紹介されています。こちらを参考にしてパーツを選べば、良い具合に動作するパソコンを自作できます。
必要・推奨スペック
最低 | 推奨 | ハイエンド | |
---|---|---|---|
30FPS | 60FPS | 144FPS以上 | |
OS | Windows 7・8・10・11 | ||
CPU | Intel Core 2 Duo E8400、Athlon 200GE | Intel i3-4150、Ryzen 3 1200 | Intel Core i5 9400F AMD CPU Ryzen 5 2600X |
GPU | Intel HD 4000、Radeon R5 200 | NVIDIA GeForce GT 730 ¥5,280 Radeon R7 240 | NVIDIA GeForce GTX 1050Ti Radeon R7 370 |
RAM | 4GB | ||
VRAM | 1GB | ||
補足 | 古過ぎて入手不可 |
VALORANTはCore 2 Duo+Intelグラボだけでも30FPSでプレイできるので驚いてください。最低・推奨動作スペックのパーツはかなり低スペックです。
こんな低スペで出来る無料ゲームが、今Apexからプレイヤー人口を奪っているわけですから。まぁそもそもVALORANTの低スペックなパソコンでもプレイできるようにしてプレイヤー人口獲得を狙ってきてるわけです。
fpsの話も抑えておこう!
動画編集ソフト「Premiere Pro」の必要システム構成
「VALORANT」のプレイに関しては難なくクリアできます。しかし、実はPremiere Proを使っての動画編集の方がスペックのハードルは高くなります。
ちなみに、Premiere Proを想定する理由は、動画編集ソフトの中で一番スペックの指定が厳しいからです。つまり、Premiere Proの必要スペックをクリアしておけば、他の動画編集ソフトを使っても確実に快適な作業ができるわけです。
Premiere Pro
必要スペック
最小構成 (HD動画) | 推奨構成 (HD、4K以上) | |
---|---|---|
CPU | Intel® 第6世代以降、AMD Ryzen™ 1000シリーズ以降のCPU | Intel® 第7世代以降、AMD Ryzen™ 3000シリーズ以降のCPU |
OS | Windows 10 64bit | Windows 10 64bit |
メモリ | 8GB | HD:16GB 4K以上:32GB |
グラボ | GPUメモリ2GB ASUS NVIDIA GeForce GT730 DDR3 2GB PCIe 2.0 ¥5,280 | HD:4GB 4K以上:6GB |
ストレージ | 8GB以上 | SSD推奨 |
サウンドカード | ASIO互換 | ASIO互換 |
Premiere Proを前提に考えると厳しいのが「CPUの世代指定」と「グラボのメモリ指定」です。
CPU第6世代以降というのは「Skylake世代」で2015年頃のCPUです。メモリはデュアルチャネル(2本構成)で挿すのが良いようです。
まぁ、何はともあれ「部品選び」は明確になったので、これなら予算5万円自作パーツ構成を検討できそうです。
Premiere Proの動作スペックを洗い出しましたが、僕が一番オススメする動画編集ソフトは「ゆっくりムービーメーカー4」です。
YMM4をオススメする理由
- 無料で使える。 ※ただしライセンス厳守!
- YMM4は動画編集が簡単。
- 有料ソフトに劣らず高機能。
- 「ゆっくり実況動画」も作れる!
「ゆっくり実況動画」向けの専用ソフトだと思われがちですが、普通に動画編集用としても当然使えます。しかも、「ゆっくりムービーメーカー4」なら5分程度で動画を通しで作れるようになるので学習コストも少なくて済みます。
パターン①:予算6.5万円の自作ゲーミングパソコン
動作環境を踏まえてパーツ構成を組むと、「VALORANT」と「Premiere Pro」の両方が確実に動作するパーツ構成は「予算6.5万円」です。これが「最安ゲーミングパソコン構成」じゃないでしょうか。
ただ、正直に言えば、予算5万円にこだわり過ぎて「MSI GeForce GT 1030 2GD4 LP OC グラフィックスボード VD6606」の性能には無理やり感があります。
予算6.5万円の最安ゲーミングパソコン構成
パーツ構成
OS
Windows11 Pro 64bit
CPU
CPUクーラー
グラボ
※+1.0万円で下のグラボにした方が絶対に良いでしょう。
メモリ
SSD
HDD
なし
マザボ
ケース
電源
金額(税込み)
約6.5万円
「VALORANT」だけを想定すれば、もっと安いパーツ構成にできると思います。まぁマザボの価格さえ抑えれば、もっと安くまとまる気がします。
動作スペックはクリアしてるので、びっくりするくらい普通に動くはずです。
この構成なら
- VALORANTは【120〜240fps】で余裕でプレイできます。
- しかし、Adobe Premiere Proでの動画編集は心もとないです。
さらにコスパを求めるなら、PCケースを使わずにオープンフレームにするのをオススメします。
オープンフレームにしてPCケース代を削って+1.5マンの1650グラボにアップグレードすれば、より快適なPCに改善できます。
パターン②:予算9.8万円のゆとりゲーミングパソコン構成
予算9.8万円のゆとりゲーミングパソコンも紹介しておきます。上の予算6.5万円の最安ゲーミングパソコンよりも明らかに世界が変わります。
この構成に関して言えば、自信を持って「VALORANT」も「Premiere Pro」もサクサク動きます。今のところ、実用性も十分に「真にコスパ最強の自作PC」と言えます。
予算9.8万円のゆとりゲーミングパソコン構成
パーツ構成
OS
Windows11 Pro 64bit
CPU
CPUクーラー
グラボ
メモリ
SSD
HDD
なし
マザボ
ケース
電源
金額(税込み)
約9.8万円
このPC構成なら16万円のBTOパソコンと大差ない快適さです。
PCケースを削って【オープンフレーム】で運用すれば、スペックを維持したままで【8万円台】を目指せます。20万円のゲーミングノートを買うくらいなら、この9.5万円構成デスクトップPCの方がゲームは絶対に快適です。
ゲーミングノートはデスクトップPCよりも高額なのに耐久性は格段に劣ります。
要するに、価格面でも耐久性でも「予算9.8万円のゆとりゲーミングパソコン」の方が安心して長く「Apex」をプレイできます。
パターン③:予算13.9万円、240FPS張り付き、動画編集を完璧にこなす自作ゲーミングPC
パーツ構成
OS
Windows11 Pro 64bit
CPU
CPUクーラー
グラボ
メモリ
SSD
※型番末尾【/IT】と【/EC】の違いは、/IT⇒正規代理店型番、/EC⇒Amazon.co.jp型番
HDD
なし
マザボ
ケース
電源
金額(税込み)
13.9万
まとめ:「VALORANT」よりも「Premiere Pro」の方が要求スペックが高い!
この記事で書いた【予算5万円】の自作PCは「多少カクツク」にしても、普通にプレイ出来ると思います。
「VALORANT」の要求スペックは低いです。
- VALORANTをプレイするだけなら5〜7万円のパソコンで十分!
- VALORANTを60fpsで安定プレイなら7〜9万円です。
意外だったのは「VALORANT」より「Premiere Pro」の方が要求スペックが高いことです。問題は動画編集がサクサク出来るかです。
Premiere Proの動作スペックは予想以上にハードルが高いです。FHD60fpsの画質で安定して作業させるなら、予算9万円のゆとりゲーミングパソコンのスペックが欲しいですね。
補足:BTOパソコン購入時の注意事項・豆知識
パソコン購入時の豆知識を紹介します。意外とこれらを知らずにパソコンを購入する人が多いので、押さえておくことをオススメします。
①:自作PCで15万円安くなったケース
G-Tune H5-LC 初期構成
自作パーツ構成
OS
Windows11 Home 64ビット
Windows11 Pro 64ビット
3,000円
CPU
インテル Core i9-12900H プロセッサー ( 14コア / 6 P-cores / 8 E-cores / 20スレッド / TB時最大5.00GHz / 24MB )
※画像はデスクトップ版
26位
UL CPUs 24位
CPUクーラー
水冷クーラー
グラボ
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU / GDDR6 8GB
27位
メモリ
32GB メモリ [ 16GB×2 ( DDR5-4800 ) / クアッドチャネル ]
SSD
1TB NVMe SSD ( M.2 PCIe Gen4 x4 接続 )
※型番末尾【/IT】と【/EC】の違いは、/IT⇒正規代理店型番、/EC⇒Amazon.co.jp型番
HDD
無し
無し
マザボ
n/a
ケース
n/a
電源
700W 電源 80PLUS BRONZE
モニター
240Hz対応15.6型ワイド液晶パネル ( 2560x1440 / LEDバックライト / ノングレア )
n/a
カードリーダー
UHS-I対応 カードリーダー ( SD / SDHC / SDXC 対応 )
n/a
その他
光学ドライブ非搭載
n/a
金額(税込み)
35.3万
20.3万
上記は35万円の水冷ゲーミングノート「G-Tune H5-LC」と同等のスペックで自作PCパーツを比較した例です。
金額差は15万円で最も金額差が出た例です。ノートPCとデスクトップPCでの比較なので極端に見えるかもしれませんが、デスクトップのBTOで比較しても同様です。
自作PC
- 5万以上安上がり
- スペックも上回るケースもある
- 壊れづらい構成
- 修理費がかさまない
まぁ、僕は市販のBTOとのパーツを比較する記事を書いてきたので断言しますが、自作PCの方がBTOより100%安くて頑丈なPCになります。※ハイスペックで高額なBTOになればなるほど、自作した方が安くなります。理由はパーツ選びの幅が広がるからです。
②:個体のベンチマークより、ULの統計データの方が高信頼!
UL CPUs 24位
ハッキリ言いますが、個別のベンチマークなんか当てになりません。ちなみに、僕は、Cinebench、その他、3DMark、PCMarkなどの有料ベンチマークソフトを一式持ってる上で言っています。
スペックを判断するのに必要なのは「統計データ」です。3DMarkでお馴染みのULには、全世界のパソコンでBenchmarkされた統計データが公開されています。これで判断した方が確実です。
③:BTOの3年修理保証は本体価格+3万円で高くなる。
BTOで高額なゲーミングPCを買うと想定外に発生する費用が修理保証です。本体価格に+3万円ほど高くなります。決して「入るな」と言いたいわけではなくて、必ず入る前提で本体価格を考えた方が良いです。
僕の経験上、BTOパソコンは2年目に何らか不具合が出ます。修理保証は大体最初一年目は無料ですが、3年延長で+3万円ほど高くなります。
まぁ、なので、結局、BTOパソコンを買うと必ず+3万円余計に払うというわけです。そういうのを考えると、自作PCでいかに安くて頑丈なPCを作った方が良いかメリットが多いのが分かると思います。
④:中古でPCパーツを買わない。
探してみると新品未開封でも2〜3割ほ安いPCパーツはザラに見つかります。ただ、絶対に中古でPCパーツを買ってはいけません。これは絶対です。
理由は、売り手がパーツに熟知しているからです。※パーツに疎い人は絶対に損します。
PCパーツ市場は株式市場並みに価格が変動します。中古でPCパーツを販売している人は、PCパーツにかなり精通しています。そんな人たちが売っているPCパーツをお得に買うなんて出来るわけがないんです。
2〜3割安くても損する理由
- 中古パーツは保証が効かない
- 新製品が出る手前
- 絶対に損しないやり方で売っている
中古パーツは新品未開封だとしても保証が外れます。その時点で新品価格から2割引きが妥当ですから。
ちなみに、僕はあまり詳しくない頃に高いグラボを中古で買って3万くらい一瞬で損しました。今はPCパーツの相場を熟知していますが、それでもお得に買える中古パーツは「無い」です。
ただ、それでも中古で買いたい方は「6割引」がお得に買える最低ラインと考えておくと良いでしょう。
⑤:DDR4メモリとDDR5メモリに互換性はない
つまり、DDR5メモリを選ぶなら、必ずDDR5対応のマザーボードを選んでください。自作PCパーツには、DDR5メモリを選びながらDDR4対応マザーボードを間違って選んでいたります。
内容については現在修正してます。
⑥:大半のグラボはPCIe4.0接続 ※下位互換あり
自作時のグラボ接続での注意ですが。
ほとんどのグラボはPCIe4.0接続(バスインターフェース:PCI Express 4.0 x16 が1本)です。なので、マザーボードの規格に注意して下さい。
※ただ、大半のマザボにはPCI Express 4.0 x16が最低一本は搭載されているので、さほど気にする必要はありません。
後、電源接続にも注意が必要で、ハイスペックになるほど補助電源が必要(要するに高級な電源が必要になります。)になります。例えば、3080グラボだと補助電源(8-pin)x 2です。また、最新の4090グラボは「12VHPWR」と呼ばれる接続で、補助電源(16-pin)x 1の形状です。
ちなみに、PCIe4.0のグラボであっても、仮にPCIe3.0に刺しても下位互換なので動作します。また、PCIe4.0とPCIe3.0の違いは最大転送速度です。
- PCIe4.0は最大転送速度が16Gbps
- PCIe3.0は最大転送速度が8Gbps
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