ゲーミングでは「使っているデバイス」で勝ち敗けが決まると言っても過言ではありません。使用するデバイスは限られているので「本気でゲームを上手くなりたい方」は熟知しておくのがオススメです。
ゲームで勝敗を決める3大デバイス
- ディスプレイ(モニター)
- キーボード
- マウス
この記事では、キーボードの性能を決める「キー軸(キースイッチ)」について解説していきます。Razerキーボードをテーマにしていますが、これはRazerの「キー軸(キースイッチ)」の歴史≒ゲーミングキーボードの歴史と言って過言では無いからです。
キーボード性能の見方は「アクチュエーションポイント」「連続入力の認識精度」を見ることです。この他、同時入力可能かも+α見ると良いでしょう。アクチュエーションポイントとは、キー入力を受け付ける深さです。例えば、下のオプティカルキーボードは最高の性能と言って良いでしょう。
このキーボードは2021年11月でもRazerで唯一の最速「競技用キーボード」です。ただ、あまりの「キー軸(キースイッチ)」の軽さに誤入力も頻発するので扱いが難しいとされています。
Razer「キー軸」の歴史≒ゲーミングキーボード発展の歴史
ゲーミングで最重要な「キー軸(キースイッチ)」を最初に販売し始めたのは「Razer BlackWidow」からです。Razerの「キー軸」の歴史≒ゲーミングキーボード発展の歴史と言っても過言でありません。
初のメカニカルキーボード発売、1990年代から人気上昇
初メカニカルゲーミングキーボード「Razer BlackWidow」発売
Razerメカニカルスイッチ:世界初のゲーミング専用「キー軸(キースイッチ)」
世界初の超薄型メカニカルスイッチ
世界初のメカメンブレンキーボードテクノロジー
Razerイエロースイッチ:ゲーミング専用デザインの初リニアスイッチ
Razerオプティカルスイッチ:光学スイッチ
デュアルサイドウォールのRazerメカニカルスイッチ
「キー軸(キースイッチ)」の歴史を見ると、2010年代中盤からのゲーミング文化の急速な発展に伴って、その周辺機器であるキーボードも「ゲーミング」向けにブランド化されてきたようです。
Razerは、シンガポール、クイーンズタウン本拠を構えるゲーミングデバイスメーカーです。1999年にゲーミングマウス「Boomslang」を発売。当時の光学式センサーのdpi値が200~400dpiであったのに対し、Boomslangは1000dpiの解像度をもったセンサーを搭載しており、当時のゲーマーの間で爆発的にヒットしました。
Razerの「キー軸(キースイッチ)」は全7種類!
ゲーミングキーボードには「赤軸、青軸、茶軸などメカニカルキーボードしかない」と思われがちですが、Razerの「キー軸(キースイッチ)」には全7種類あります。まずは全7種類を見ていきましょう。
オプティカルスイッチ
メカニカルスイッチ
メンブレンスイッチ
その中で最速は「オプティカルスイッチ」です。
「オプティカルスイッチ」とその他「キー軸(キースイッチ)」との違いは、キー入力の認識精度です。例えば、FPSゲームだと腰撃ち時に役立ちます。
腰撃ちは左右に動きながら相手を狙い撃つテクニックです。相手と向かい合って近距離で撃ち合うため、FPSゲームでは勝敗を分ける瞬間となりデバイス精度が重要になります。
1億回クリックできるRazer「オプティカルスイッチ」を比較
「キー軸(キースイッチ)」の中でも最速の認識精度の「オプティカルスイッチ」を比較します。標準のメカニカルキーボードよりも明らかに性能は明らかに上です。
キーの感触
なし
あり
なし
あり
作動方法
光センサー
光センサー
光センサー
金属接点
作動力
45g
45g
45g
50〜60g
作動点
1.2㎜
1.5㎜
1.5㎜
2.0〜2.2㎜
耐久性
1億クリック
1億クリック
1億クリック
5千万クリック
安定性
スタビ付きクロスステム
スタビ付きクロスステム
スタビ付きクロスステム
クロスステム
「リニアオプティカルスイッチ」のアクチュエーションポイント(作動点)が【1.2㎜】で最短です。標準のメカニカルスイッチと比較して最短最速で入力が出来ます。クリック感が欲しければ「クリッキーオプティカルスイッチ」が良いでしょう。
オプティカルスイッチは光学式(オプティカル)の認識精度です。その強みは、クリックを連続入力した時の認識精度です。画像から認識点(アクチュエーションポイント)と同時に瞬時にリセットされるので、連続入力の精度は極めて良いです。※リニアオプティカルスイッチ・アナログオプティカルスイッチも同じです。
Razerの製品は「かなり高品質」です。※万が一故障したら保証を使いましょう。
Razerの製品は対故障・耐久性があり「かなり高品質」です。製品の品質を見るには「保証期間」を見れば良いです。
Razerが高品質である根拠は、その「保証規定」です。
Razerは「壊れたら保証」しますと自ら言っています。少なくとも僕は人に製品をオススメする上で「壊れづらさ」を最重要視して紹介しています。仮に故障したとしても購入者に負担がないことも考慮しています。PCアクセサリーは(限定)保証期間が適用されます。
Razerシステムおよびシステムアクセサリー:1年
Razer Phoneとそのアクセサリー:1年
Razerマウス:2年
Razerキーボードとキーパッド:2年
Razerヘッドセット、イヤフォン、イヤーパッド:2年
Razerワイヤレスマウス、マットバンドル:2年
Razerマウスマット:1年
Razerコントローラー&充電器:1年
Razerルーター(Singtelを除く):1年
ウェアラブル(スマートウォッチ・アイウェア):2年
Razerゲーミングアクセサリー:1年
ワイヤレスデバイス用Razer充電式バッテリー:1年
購入証明の提示や使用状況、修理範囲などに保証適用条件があるのでRazer公式ページをご確認ください。限定保証では「7.限定保証の契約条件とは? 何がカバーされますか?」に記載ある通り、無償修理、新品交換で対応されるようです。アクセサリーで「2年間も保証期間」があるわけです。裏を返せば「2年壊れませんよ」と保証されています。
ちょうど、今日、僕は「Razer製マウスが買ってすぐ壊れた」と配信で言っている人を見ました。ネット配信で「Razerを買わずにロジクールを買おう」とすら言っていました。ネットで検索するとRazer製品が壊れた話が出てきます。
「すぐ壊れた場合」の多くは保証期間内です。
面倒ですがRazerに対応依頼した方が良いです。ネット検索の故障話は「そのキーワードで検索している」ので当然故障話がヒットします。
Razerに限らず壊れる製品は壊れます。Razerのマウス・キーボードについては2年保証されると知っておくとお得でしょう。
【2021年版】Razerの「最速キー軸」オプティカルキーボード③選+α
Razerでオススメの「オプティカルスイッチ」キーボードを3本紹介します。この中のキーボードのどれかを買えば確実に「ゲーミング性能」を満たします。見た目や性能は似ていますが、サイズが違うので比べて見てください。
配列
日本/英語
日本/英語
日本/英語
接続
有線
有線
有線
キー軸
赤軸
第2世代 赤軸/紫軸
第2世代 赤軸/紫軸
作動点
赤軸:1.0㎜
赤軸:1.2㎜/紫軸:1.5㎜
赤軸:1.2㎜/紫軸:1.5㎜
サイズ
テンキーレス
テンキーレス
60%サイズ
キーロールオーバー・アンチゴースト機能
Nキー
Nキー
Nキー
プロファイル数
5
5
5
Amazon取扱日
2021/3/4
2021/9/17
2020/10/21
※赤軸:リニアオプティカルスイッチ、紫軸:クリッキーオプティカルスイッチのこと
※アクチュエーションポイント=作動点のこと
①Razerで唯一最速「競技用」キーボード【Razer Huntsman Tournament Edition】
「Razer Huntsman Tournament Edition」は既に発売されてから2年ほど経過しますが、現在でもRazerで唯一の「競技用」キーボードと言われる最強のキーボードです。
静音性やキーが軽すぎて逆に誤入力が出る方には、この「Razer Huntsman Tournament Edition」がオススメです。
②「競技用」キーボードの後継【Razer Huntsman V2 Tenkeyless RZ03-03941500-R3J1】
「Razer Huntsman V2 Tenkeyless」は上で紹介した「Razer Huntsman Tournament Edition」の後継です。こちらはアクチュエーションポイントが【リニア(赤): 1.2mm / クリッキー(紫): 1.5 mm】になります。
「Razer リニア・オプティカルスイッチ」を採用しており、アクチュエーションポイント【1.0mm】と光学式の強み【入力遅延ゼロ】を極限まで入力が速くなります。
「Razer Huntsman V2 Analog」は「Razer Huntsman V2 Tenkeyless」のアナログオプティカルスイッチ版です。「Razer Huntsman V2 Analog」での違いは下記です。
- 調整可能なアクチュエーションポイント
ゲームの勝敗を左右するアクチュエーションポイントを【1.5〜3.6mm】まで調整できます。一本でゲーミング用途以外にも活用できるキーボードです。 - 2 段式アクチュエーション
1 回のキープレスに対して 2 つの機能を設定できます。
「Razer Huntsman V2 Analog」は高額なキーボードですが、フルサイズのキーボードで「多用途」で使えます。アクチュエーションポイントを調整できるので、仕事用途をプロファイルしておけば瞬時に切り替れるのでコスパが良いです。
キープレスに2つ機能(例えば、歩く・走る)を割り当てれるのも使い勝手のよい機能だと思います。
③Razer 最小キーボード【Razer Huntsman Mini】
「Razer Huntsman Mini」は、Razer製品で最小サイズのキーボードです。大きさは、フルサイズに対して60%コンパクトサイズです。「Razer Huntsman Mini」は、小さくても完璧にゲーミング用途に耐えうる性能です。
「Razer Huntsman Mini」は、家だけでなく持ち運び用途でゲーミングキーボードが必要な方にとって最適なキーボードです。
その他:Razer アナログオプティカルスイッチ「Razer Tartarus Pro」
「Razer Tartarus Pro」は、アナログオプティカルスイッチを採用しており、キーの深さにより「細かいコントロール」が可能です。
例えば、キーを浅く押せば歩かせ、深く押せば走らせるなど、ゲームコントローラーのような使い方が可能です。
「Razer Tartarus Pro」には、32 個のプログラム可能なキーがあります。24個のキー、ボタン、8方向のパッドに、ゲームのあらゆる操作をバインドできます。32個あるキーに不足はありません。
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